以前のバージョンを作成する方法(シャドウコピー)【Excel・エクセル】

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ファイルが消えてしまった!間違えて上書き保存してしまった!と、

おそらく、この記事を見ていただいているあなたは、まさに今、そんな非常事態に陥っているのではないでしょうか。

そんな方のために、こを確認したら以前のファイルがあるかもしれない、というところと、今後そういった状況に陥ったときに設定しておくと非常に役立つ方法をご紹介します。

少し思っているのと違うと感じた方は、下記記事でも似たようなことをご紹介しているので参照してみてください。

※前提として本記事ではWindows10での機能ということでお話をします。Windows7や8/8.1では機能が違いますのでご承知おきください。

以前のバージョン(シャドウコピー)とは

考え方としては、「シャドウコピー機能によって以前のバージョンが作成される」というイメージです。

以前のバージョンとは、その名の通り「以前のある時点でのファイルもしくはフォルダ」のことを指していて、このある時点を「復元ポイント」と呼びます。

この復元ポイントで、ファイルもしくはフォルダを作成する機能が「シャドウコピー」です。

時系列で説明すると下記のようなイメージです。

シャドウコピーによる以前のバージョン作成の時系列
  • 7月12日9:00
    シャドウコピー実施

    7月12日9:00時点のファイルもしくはフォルダが作成される

  • 7月14日12:00
    ファイル更新

    ファイル更新日時が7月14日12:00になる

  • 7月19日9:00
    シャドウコピー実施

    7月19日9:00時点のファイルもしくはフォルダが作成される

  • 7月20日10:00
    ファイル更新

    ファイル更新日時が7月20日10:00になる

  • 7月20日16:00
    前の更新日時のファイルに戻したい

    7月12日9:00時点、もしくは7月19日9:00時点のファイルを選択し戻すことができる

上記の例でいうと、7月12日9:00および7月19日9:00時点が復元ポイントです。

なお、デフォルトのシャドウコピー実施対象フォルダと復元ポイントのタイミングは下記になります。

シャドウコピー実施対象フォルダおよびタイミング
  • デフォルトのシャドウコピー実施対象フォルダはCドライブのみ。
  • デフォルトのシャドウコピー実施タイミングは下記条件がすべて当てはまったとき。
    • 前の復元ポイントから7日間以上経っている。
    • アイドル状態が10分以上続いている。
アイドル状態とは

キーボードやマウスを使用せず、HDDやCPUがほとんど動いていない待機状態のこと。

※OSの重要な更新があったときにも、自動でシャドウコピーが実施されます。

どんなときに役立つのか

よくあるシチュエーションとしては、下記のようなケースだと思います。

どんな時に役立つか
  • 間違えて上書き保存してしまった
  • ファイルを間違えて削除してしまった(ゴミ箱からも削除)
  • なんだかわからないがファイルが無くなった

まさに今、上記のような状態に陥っている方、およびそんなときに為に備えておきたい方は、下記の以前のバージョンの確認方法と設定方法をご参照ください。

以前のバージョンの確認方法

今すぐにでも確認したい方は一縷の望みをかけて下記をご確認ください。

確認手順
  1. 復元したいフォルダもしくはファイルを右クリックし「プロパティ」をクリック
  2. 「以前のバージョン」タブをクリック

フォルダーのバージョンに何も表示されていなければ、復元ポイントはありません。

初期設定では、Cドライブかつアイドル状態になっていないとシャドウコピーは実施されないので、何も表示されていない方が多いのではないでしょうか。

今回ファイルを助けられなかった方も、これからに備えたい方も、下記の設定方法で確実にシャドウコピーが実施されるように設定しておきましょう。

以前のバージョンの設定方法

以前のバージョンの設定方法は、大きな分けると下記2つの手順があります。

  1. システムの保護を有効にする
  2. タスクスケジューラで任意の時刻にシャドウコピーが実施されるように設定

システムの保護を有効にする

まずは、システムの保護を有効にし、シャドウコピーが有効な状態にする必要があります。

なお、Windows10では、Cドライブのみデフォルトで有効になっているので、Cドライブ以外を指定したい場合、設定を変更してください。

手順1
  1. 「Windows」キー+「R」キーを同時にタップ
  2. ファイル名を指定して実行画面で、「Control」と入力
  3. 「OK」ボタンをクリック
手順2
  1. 表示方法で「小さいアイコン」を選択
  2. 「システム」をクリック
手順3
  1. 「システムの詳細設定」をクリック
手順4
  1. 「システムの保護」タブをクリック
  2. 対象のドライブを選択
  3. 「構成」ボタンをクリック

手順5
  1. 「システムの保護を有効にする」にチェック(デフォルトでCドライブのみチェックが入っています)
  2. 最大使用量を設定(大体10%ぐらいでいいと思います)
  3. 「OK」ボタンをクリック

以上で、シャドウコピーを実施する前準備が整いました。

タスクスケジューラで任意の時刻にシャドウコピーが実施されるように設定

システムの保護を有効にし、シャドウコピーが実施されるようになったら、シャドウコピーが任意の時刻に実施されるように設定を行っていきます。

この設定を行わないと、デフォルトの7日間ごとのシャドウコピーになりますし、そもそも、アイドル状態が10分以上ないと実施すらされません。

確実に実施したい場合は、この設定をしておきましょう。

なお、下記設定は管理者権限が必要ですのであらかじめご認識ください。

手順1
  1. 「スタート」を右クリック
  2. 「コンピュータの管理」をクリック
手順2
  1. コンピュータの管理画面で「タスクスケジューラ」をクリック
  2. 「タスクの作成」をクリック
手順3
  1. 名前にタスク名を設定(今回は「シャドウコピー実施」)
  2. 「最上位の特権で実行する」にチェック

※管理者権限がないと、「最上位の特権で実行する」は有効になりません。

手順4
  1. 「トリガー」タブをクリック
  2. 「新規」をクリック
手順5
  1. いつ行うかを設定します(開始日時と周期を設定します)
  2. 「OK」ボタンをクリック
手順6
  1. 「操作」タブをクリック
  2. 「新規」をクリック
手順7
  1. プログラムに「wmic」と入力(シャドウコピー実施のコマンドです)
  2. 引数の追加に「shadowcopy call create volume=C:\」と入力(Cドライブをシャドウコピーするという意味)
  3. 「OK」ボタンをクリック

ここまで設定出来たら、「OK」ボタンをクリックし完了します。

設定時刻になると、コマンドが実行されるので、シャドウコピーが実施されます。

まとめ

  • 以前のバージョン(シャドウコピー)とは、復元ポイントで保持しているデータ
  • 間違えて上書き保存してしまった場合や、ファイルを削除してしまった場合に有効
  • 以前のバージョンの確認方法は、ファイルを右クリック、以前のバージョンタブを開く
  • 以前のバージョンの設定方法は、システムの保護と、タスクスケジューラで設定の2つの手順がある

本記事で、お読みいただいている方の困りごとが解決すれば大変嬉しいのですが、いかがでしたでしょうか。

あるいは、会社で共有で使用しているファイルであれば、システム担当者に聞いてみると意外と助けてくれるかもしれません。

本当に必要なファイルであれば、事前準備もしっかりされることをお勧めします。

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